ビバ☆マガ連動インタビュー

ビバ☆マガ連動!「テイルズ オブ エクシリア2」馬場プロデューサー直撃インタビュー【第1弾】全文公開!!
来たぞ!「TOX2」号!「ビバ☆テイルズ オブ マガジン8月号」 6月28日発売!

編集部(以下編):
先日のフェスティバルで、最新作が『TOX2』だと発表され、早くも大きな反響を呼んでいますが、続編を作ることは最初から想定していたのでしょうか?

馬場英雄氏(以下敬称略):
前作『TOX』を開発しているなかで、15周年を記念するタイトルとして動いていましたので、今まで以上に世界設定など、
いろいろな設定を細かく考えていました。ですので、いつ企画がスタートしてもすぐに対応できるようには準備をしていました。
ただ、『TOX』は続編ありきで作ったわけではなく、1作で完結しています。
だから、前作とのつながりがあるのでリーゼ・マクシアは出てはきますけど、
『TOX2』も1本できちんと完結する物語になっています。 『テイルズ オブ デスティニー』と『テイルズ オブ デスティニー2』の関係をイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。
『TOX』だけに限らずほかの『テイルズ オブ』タイトルもそうですけど、どの作品も基本的にゲームになる部分だけではなく、
その前後の時間軸でどんなことが起こったのかがあらかじめ設定されているんですよ。
で、それらを含めた1つの大きな物語のなかから一部を切り出して、そこをゲームで描いていくんです。
なので、『TOX』の場合も前作と今作で切り出した部分は違いますけど、“エクシリア"という世界の1つの大きな物語であり、
先に述べましたとおりどちらも最初から設定は考えてありました。
もちろん、ゲームを作るにあたって仕様細部は詰めていきましたけど。


編:
実際、制作がスタートしたのはいつ頃ですか?

馬場:
『TOX』を作っている途中から、並行して設定などには取り掛かってはいたんですけど、最初は正式なスタートではなかった。
いつでも『TOX2』が動けるような準備をしておこうねっていう形だったんです。
その後、前作の開発が終わってメインメンバーが加わり、プロジェクトが本格的に始動しました。
ですので、『TOX2』のベースとなるスタッフは『TOX』とほぼ同じなんです。


編:
『TOX2』は前作から1年後の世界ということですが、舞台がまさかのエレンピオスで驚きました。

馬場:
“リーゼ・マクシアとエレンピオスはそれぞれ断界殻によって分かれていました。
それを、リーゼ・マクシアに住むジュードやミラが開放して、約2000年間隔たれていた世界がまた1つになりました"っていうのが前作の物語。
で、『TOX2』では、“世界が1つになったあと、エレンピオスとリーゼ・マクシアがどのように歩んでいくのか"を、
エレンピオス側からの視点で描きたかったんです。


編:
「少女のために、世界を壊す覚悟はあるか?」というキャッチコピーは、世界の行く末に絡んできますか?

馬場:

それはもちろん! また、今回1つのキーワードとしてあるのが「選択」なんですよ。人間って大人になるとき、
いくつもの選択をして大きくなっていく。
そして、その選択によって僕らの人生っていろいろと変わっていきます。
自分自身が決めた選択で、その先の展開がよくなるも悪くなるも、すべては自分の責任。
そういったことを受け止められるよう、ルドガーを20歳という年齢に設定したんです。

編:
大人の入り口にいるルドガーとは対照的に、ヒロインのエルはシリーズ最年少の8歳。この年齢が意図するところはなんでしょう?

馬場:
もちろん、8歳という年齢にはちゃんと意味がありますよ。
そんな幼い女の子が、エレンピオスで寓話のように語り継がれてきた“伝説の地カナン"を目指しているんです。
しかも1人で。


編:

深い理由がありそうですね。PVではエルの懐中時計が、大事なアイテムのように描かれていましたし…。

馬場:
あの懐中時計、金色と銀色があるんですよね。


編:
意味深ですね…。あと、ネコのルルも気になります。普通の動物が仲間として登場するのは意外にも初めてですよね。
『TOV』のラピードは犬でしたけど、キセルをくわえて戦いますし。

馬場:

ルルは普通のネコちゃんです、しゃべったりはしません(笑)。
ただ、見た目をちょっとおもしろくしたいねっていうことで、細いネコとかいろいろな案が出ました。
その結果、ちょっとかわいらしい、ふくよかでおっきめなネコになりました。


編:
今作は続編でありながら、主人公とヒロインが一新したことも1つのポイントですよね。

馬場:
そうですね。前作とはいろいろな部分で見せ方をかなり変えていますし、
舞台がエレンピオスということもあって、主人公やヒロインを新キャラクターにしました。


編:
彼らの服装もこれまでのシリーズ作のキャラクターとは異なる現代的なデザインで、とてもインパクトがありました。

馬場:
ルドガーたちの服装は、舞台が近代的なエレンピオスだからこそああいうデザインになりました。
これも『TOX2』だからこその取り組みの1つですね。
今作では、これまでの『テイルズ オブ』シリーズで描かれてきた、いわゆるファンタジー的な表現とは対極にある 、
“人間の文明"がより色濃く出た世界観にチャレンジしてみようと。
なので、タイトル発表の前に先行公開したビジュアルイメージも、
トーンを寒色系にして人間の造り出した無機質な雰囲気が伝わるようなイラストにしてみたりとか…。
ただ、あくまでも『テイルズ オブ』なので、今までどおり温かみのある世界観も、もちろんちゃんと用意しています。


編:
物語は、エレンピオスでルドガーとエルが出会うところからはじまるんでしょうか?

馬場:
エルはお父さんに言われて、カナンの地を目指し旅をしています。
その途中でルドガーと駅で偶然出会い、事件に巻き込まれちゃうんです。


編:
その事件でルドガーが借金を背負うことになるようですが、それを含め彼はこれまでにはいないタイプの主人公です。
大企業への就職が失敗しつつも食堂に務めることになるという、シリーズには珍しい社会人キャラですし。

馬場:
社会人になるとみんな何かしら背負うものがあると思うんです。仕事もそうだし、責任感もそうだし。
ただ、それだと漠然としていて、社会人じゃない人にはあまりピンと来ないですよね。
そこで、わかりやすい“背負う"ものってなんだろう、とアレコレ考えて「借金」という形に落とし込みました。
ほかにも、事件に巻き込まれたことでルドガーはいろいろなものを背負うことになるんですが、
彼はもう大人ですし葛藤しながらも自分で物事を解決し、現実を受け入れて進むしかない。
ではその「葛藤」のなかでどのような「選択」をしていくのか? それはプレイヤーさんが決めていくんです。

編:
「選択」は『TOX2』の1つのテーマだということですが、それと直結する「選択肢」というシステムがゲームにも取り入れられていますよね。
選んだ選択肢によって、自分が想定していた結果とは異なる展開になった場合、取り返しはつきますか?

馬場:
どの選択肢を選んだかで細かくシナリオが分岐する、というわけではないのですが、
1度選んでしまったら取り返しのつかないこともあります。


編:
それは気が抜けないですね。時限式の選択肢もあるようですが、やはり重要な局面で登場するのでしょうか。

馬場:
一概には言えないですね。
時限式のものにはいろいろな表現があって、例えばですよ、走っている電車に今にも飛び移らなくてはいけない状況だとします。
そこで選択肢が現れたら、とっさの判断で飛び移るしかない。
でも、そうではない選択をした場合、もしかしたらよりよい状況になるかもしれない。
さぁ、どうするか? こういった場面では、時限式の選択肢のほうがスリルや臨場感がありますよね。
どこで時限式の選択肢が現れるかはわからないですから、あまりにリラックスしながらプレイしていると、
とっさに対応できず時間切れになって、自動的に選択されちゃうかもしれません(笑)。
ユーザーさんには、ぜひルドガーになりきって遊んで欲しいですね。


編:
ルドガーといえば、早くも戦闘での新システムが公開されて、彼が3種類の武器で戦うことが判明しました。
ということは、まだ明かされていないほかのメンバーも、武器をチェンジして戦えるんですか?

馬場:
武器を使い分けて戦うのは、あくまでもルドガーの戦闘スタイルだと思っていただければ…。


編:
ちなみに、エルは戦闘に参加するんですか?

馬場:
いえ、彼女は戦いません。そこは、『テイルズ オブ リバース』のヒロイン・クレアと同じような感じですね。


編:
わかりました。ではそのほかに、キャラクターの成長の仕方など前作から変わった部分はありますか?

馬場:
はい。今、試行錯誤をしながらまとめているところです。RPGでの成長要素って非常に大事な部分ですから。
そういった部分についても、今後情報を徐々に公開していこうと思っています。


編:
ゲーム本編以外の部分についてお聞きします。
『TOX2』のテーマソングも前作に引き続き浜崎あゆみさんが担当するということですが、今回はどんな雰囲気の楽曲なのでしょう?

馬場:
やっぱりオープニングで、「よし、これからやるぞ!」という気持ちになってもらいたいので、曲調はアップテンポです。
演奏ではストリングスも入っていますし、ギターがガツンと入ってくるフレーズもありますし、
とても疾走感があってスケールの大きな楽曲。
前作と同じく、歌詞も『TOX2』の世界観、テーマに合わせて書き下ろしていただきました。
大好評だった前作の「progress」に勝るとも劣らない、素晴らしいテーマソングですよ。
また、その楽曲に負けない『TOX』を超えるオープニングムービーを、現在ufotableさんに着々と作っていただいているところです。


編:
ufotableさんといえば、『TOX』に続き今回もufotable Cafeにて「テイルズ オブ エクシリア2 カフェ」を展開されるそうですが、
そのほかに開催予定のイベントはありますか?

馬場:
『TOX』のときに行ったマルイワンさんや、ナムコ・ナンジャタウンとのコラボが決定しています。
あと、ほかにもいろいろなコラボレーション企画を進めていたりするんですが、発表はもうちょっと先になりそうです。


編:
全国で行った体験会&トークショーも好評でしたけど、『TOX2』ではどうですか?

馬場:
ぜひやりたいと思っています! ゲームショウを皮切りに「全国キャラバン」という感じで全国各地をまわりたいなって。
体験会ってポスターを貼ったりとか全部自分たちでやっているので大変なところはあるんですけど、
普段なかなか東京に来られない地方の方々と直接触れ合える貴重なチャンスなんです。
なので、去年よりも行く場所を増やしたいですね。


編:
ビバ☆マガも全国各地に同行して取材させていただきます!
では、最後に…『TOX』のセーブデータがあるといいことがあったりします?

馬場:
そうですね。『TOX』をやっていたほうがいいことがあるかも…!? ないとは言いません(笑)。


編:
ジュード編もミラ編もクリアしているので、準備はバッチリです! 本日はありがとうございました。